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臨床の詩学 [ 春日武彦 ]のレビューは!?

年齢不詳さん
前半:臨床の現場で、ちょっとしたきっかけで患者から出てきた「言葉」から連想される文学・詩歌についてのエッセイ的な文章集。この著者の文章のクセというか、春日節もわりとソフトなので初心者にオススメです。面白い詩集や短編の紹介にもなっているので、興味が尽きません。 後ろ1/3くらい:前書きで著者も断っていることですが、いわゆるボーダーの患者たちに関するイメージの変遷や分類や彼らから受ける印象、自分自身の戸惑いに関してを率直につづった、前半に比べると医学的色彩の濃い内容。内省的な文章を読むにつけ、春日さんも丸くなったな……と若輩者の私までが思うほど、かつて著者にあったプライドの強さが削り取られている印象。これはちょっと読む人を選ぶかもしれません。著者の本を読んできた人には間違いなくおすすめです。

40代 男性さん
この人、新書では結構めちゃくちゃ破天荒な事書いたりしますが(そっちも面白くて好き)、「病んだ家族 散乱した室内」とかこの本みたいなのはホント、長年臨床をやった人にしか書けない良書だと思います。